受けが大事、受けのときにたくさん学ぶ、など
何度も繰り返し言っていて、
具体的にどうするのかということにも
お稽古で触れてはいるのですが、
どうしても取りのときにどうするのかというほうに
目がいきがちなように見受けられます。
まずは、取りのとき以上に、
受けのときに集中してやってみてはどうでしょうか。
というより、
実際に受けのときのほうが集中が必要です。
取りは動きを主導する立場にありますが、
受けはそれに応じて動く側で、
つまりは先が見えない中で動かなければなりません。
先回りして動くのは、先受けといって、
お稽古では、やる技が決まっているから何事も起こりませんが、
本来は非常に危険なことですし、
取りの人の気づきや発見の妨げになります。
基本は、気の結びを正中にとらえ、
詰まり強張りができないように動く、
ということになりますが
(これ、取りのときも同じです)、
具体的にどうするかは、お稽古中の話を聞き、
いろいろ試行錯誤して、分からなければ質問し、
ということを繰り返して習得してください。
お稽古の優先順は、受け、取り、教える、
だと思っておいてもらえばいいでしょう。
教えることはよい稽古になりますし、
相手が困っているなら、しっかり教えてあげて欲しいですが、
そのときも受けが疎かにならないよう
いつも以上に注意してください。
どうぞ自分のお稽古を大事にしてください。
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