こんにちは、大松です。
今日はヨガ目線で(笑)、呼吸法について書いてみたいと思います。
ヨガには呼吸法がいっぱいあります。
ヨガと言えば、呼吸法。なイメージもありますね。
合気道でも、呼吸法はとても大切にされています。
なんで呼吸法が身体にいいの?
いろいろあると思いますが、シンプルな答えとして、
いつもやってる「息」、つまり自然呼吸というのは、
自律神経の働きにより意識せずして自然に行われている運動です。
なので、自律神経がみだれているとき、
たとえば緊張したりイライラしている時は気付くと
呼吸が浅くなっています(交感神経優位)。
リラックスしているときは、しぜんと深い呼吸ができていたりしますね
(副交感神経優位)。
交感神経が少し優位だとやる気が出て意欲的でいい感じですが、
交感神経が振り切るとガンなどの大きな病気の原因になったり、
副交感神経が少し優位だと落ち着いて穏やかな状態でいい感じですが、
副交感神経が振り切ると意欲がなくなってしまったり
うつなどをひきおこしたりすると言われています。
このように、人の心身の健康は自律神経のバランスによって
なりたっています。
そして呼吸法のすごいところ。
呼吸法は、自然呼吸ではなく、意識的にする呼吸です。
自然呼吸は呼吸する時に圧はありませんが、
呼吸法は圧がけっこう大事です。
それなりにしっかりと吐いて、それなりにしっかりと吸う。
これ、ポイントです。
そして穏やかな呼吸をするよう意識する。
一定のリズムで呼吸するようコントロールしてみる。
そうすることによって、
直接はコントロールできない自律神経に対し、
呼吸を通してアプローチできるのが呼吸法のすごさなのです。
(「自律神経→ふつうの呼吸
呼吸法(意識的な呼吸)→自律神経」
このように、自然呼吸と呼吸法とでは、
ベクトルの向きが違ってくるのですね。
ふつうの呼吸は、自律神経の影響を受けて
浅くなったり深くなったりします(自律神経→呼吸)。
呼吸法は、意識的に呼吸を浅くしたり深くしたりして、
自律神経に働きかけます(呼吸法→自律神経)。)
こうして呼吸法をすることによって自律神経のバランスが整うと、
気が下がり、落ち着いた状態になります。
落ち着いた状態は、心静かな状態。気持ちに余裕がある状態です。
気持ちに余裕があると、色んな意味で強いですね。理想です。
そしてヨガではこの呼吸法でさらに空気中のプラーナ(気)を
体内に取り入れ、気の通りをよくしていくイメージを大切にします。
まさにプラーナヤーマ(調気法)。気のコントロール。
アーサナ(坐法。いわゆる体操)を繋げて動くときでも、
動きに呼吸を合わせていきます。
いっぱんにヴィンヤサと言われるヨガのテクニックですが、
これなくして、ヨガとは言えません。
形だけしても、ヨガにはなりません。
一つのポーズだけするときでも同じです。
ゆっくりと繊細に、動きに呼吸を合わせます。
合気道も同じように呼吸法でプラーナを取り入れ、
宇宙からの気を頂き生命力を高めるイメージを持ちます。
体術でも、動きに呼吸を合わせますね。
さらには、取りと受けが呼吸を合わしていく。
受けをするとき、取りの動きに呼吸をあわすことを意識しますが、
まだまだ、なかなかできません(^_^;)。目指すところです。
これも間と間合いに関係して来るかなと思います。
初心の方は特に緊張するので呼吸を忘れがちで
動きがかたくなってしまったりしますが、
合気道で大切なことのひとつは、
呼吸で身体を練っていくことかなと思います。
というわけで、呼吸法、いろんな呼吸法がありますが、
すれば必ず何かが変わると思います。
良い習慣になればいいですね。
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