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「気持ちを透明にする」
2014年07月07日(月)
こんばんは、大松です。

「気持ちを透明にする」
これは、合気道を始めてから出会った、私のとても好きな言葉です。

私はヨガのインストラクターの仕事をしているのですが、
ヨガのレッスンの最後には必ず、“シャバアサナ(屍のポーズ)”
というお休みのポーズがあります。
仰向けになって手足を心地よく伸ばし、静かに目を閉じるポーズ。
このシャバアサナの時間、お休みの時間ではあるのですが、
実は瞑想状態を感じるための、とても重要な時間であったりします。

そしてこのシャバアサナの時に、
私はよく「気持ちを透明にする」という言葉を使います。
(合気道のお稽古では、呼吸操練のときによく聞きますね。)
シャバアサナの導入部分では、
「耳を、一番遠くの声を聴くような、柔らかい耳にする」よう
みなさんに促します。
「一番遠くの声を聞く」というのは、合気道のお稽古でも、
安定打坐のときによく意識することですが、
シャバアサナの時も同じように、
遠くの声でもふわりと耳に入ってくるような静かな状態にいるよう
意識すると、自ずと身体の力も心の力も抜け、
瞑想的な深いリラックスの状態に入りやすくなるのではないかと
思っているからです。

こうして心身ともにリラックスしたあと、
仕上げ(?)に、「気持ちを透明にして、丁寧に呼吸」するよう
みなさんに言葉をかけています。
最初は、「気持ちを透明にする」という言葉を使いたくて
言い始めたのですが(笑)、
今ではシャバアサナの、とても大切なスイッチになっています。

このように合気道のエッセンスを言葉も、
そして身体の使い方に関してもヨガのレッスンに
どんどん取り入れているこのごろなのですが、
この、「気持ちを透明にする」。
これって、いったいどういうことなのかなぁと思っていました。
単純には、「瞑想状態を作る」ということだと思うのですが、
それも実際、そういった状態を瞬間的に作るというのは、
わたしごときからすると、かなりの達人技です。

どんな感じかわからないけど、なんとなくイメージは出来るなぁ。
とてもクリアな感じがする。
その程度の理解でした。

そして、最近なんとなーく、こうじゃないかなぁと思うのは、
この「気持ちを透明にする」というのは、「素直になる」、
ということなんじゃないかなぁということです。
あるがままを受け入れ、あるがままでいること。
こころのフィルターを出来るだけ外すこと。
作らないこと。自然でいること。。。
そう思うと、合気道の型稽古をするときも、
「気持ちを透明にする」
これは本当に大切な事なのだなぁとしみじみ思ったのでした。
お稽古の時以外でも、丁寧に意識しながら、日常を過ごしたいなぁと思います。
2014-07-07 23:18 | 記事へ | コメント(0) |