http://blog.zaq.ne.jp/sasanoha/
2014年7月9日(水) 尼崎道場
2014年07月09日(水)
この日のお稽古は一部のみ。

流れの中で受けに手を取らせることがテーマでした。

手は取られるのではなく、取らせる、とよく言われます。

取られると取らせるとの違いには、

もちろん物理的な違いもあるでしょう。

手のどの位置をどの角度で取らせるか、

取らせた位置と自分の身体、相手の身体との位置関係、

その違いによって、自分の力の出しやすさ、

相手の力の出しやすさが変わってきます。

自分が有利になるなら、それは取らせたと言えるかもしれません。

この日のお稽古では、受けが来てからではなく、

受けが来る前に取りが流れを作って、

その中で手を取らせて、技に入りました。

流れを作るには、闇雲に動くのではなく、

身体を整え、動きを整える必要があります。

そこに相手がやってくるので、楽に動くことができるのです。

といったようなことは、物理的な面からとらえた話ですが、

取らせるというのには、

心や意識の使い方が大きくかかわってきます。

気持ちの準備ができていない状態で手をつかまれたら、

「取られた」状態になりやすいでしょう。

そういった場合でも動じなければ、

それは「取らせた」と言えるでしょう。

流れの中だと取らせることがやりやすいのは、

すでに気持ちの準備ができた状態でいるからです。

もちろん、ただぼんやり動いていたり、

相手の手や、手順などに気を取られていれば、

結局は手は取られてしまいます。

身体の使い方と心の使い方、どちらも大事です。
2014-07-09 17:48 | 記事へ | コメント(0) |
| お稽古雑感 |